ChatGPTの得意・不得意を見分ける ― 猫のイラストから見えたこと
先日、ChatGPTに「いらすとや風の猫」を描かせてみました。
すると驚くほど「いらすとや」らしさが出ていて、人間の目から見てもかなり納得できる仕上がりでした。ちなみに、本家「いらすとや」からダウンロードした「バスケットボールをするネコ」はこちら
では「ジブリ風」「ディズニー風」ではどうか?
得意・不得意のパターン
議論を整理すると、おそらくこういうことだと思います。
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古い作品 × ファン多い → 得意
例:クラシック音楽、浮世絵、夏目漱石やシェイクスピア
(著作権が切れており、ネットに大量の資料がある) -
新しい作品 × ファン多い → 中程度
例:ジブリ、ディズニー、村上春樹
(著作権で厳しく管理されているが、二次資料や解説が豊富) -
古い作品 × ファン少ない → 弱い
例:無名の明治作家や地方歌謡
(著作権は切れているが、データが少なく再現度は低い) -
新しい作品 × ファン少ない → ほぼ不可
例:マイナーな現代小説、同人音楽
(流布も少なく、AIが学習していない)
活用の指針
この分類から導ける実用的な指針はシンプルです。
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画風を二次創作に活かすなら「古い+ファン多い」ゾーンを狙う
(例:漱石の英訳教材、クラシック音楽の和声分析、北斎の浮世絵解説) -
雰囲気だけで良いなら「新しい+ファン多い」ゾーンをうまく使う
(例:「ジブリ風のイラスト」で子ども向け教材を作る) -
マイナー領域は人間が一次資料を調査し、AIは補助にとどめる
まとめ
猫のイラストから始まった実験は、最終的に「ChatGPTは世界のデータ分布を映す鏡だ」という結論に行き着きました。
つまり、AIを使いこなす鍵は、どのゾーンが得意で、どのゾーンが不得意かを見極めることです。
ChatGPTを活用するとき、このマッピングを参考にしてみてください。
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