2025年10月14日火曜日

REAPERと生成AI(ChatGPTとGemini)で、ジャズとDTMの勉強を始めました


最近、少しずつREAPERという音楽制作ソフト(DAW)を触り始めました。

ジャズを演奏してきましたが、DTM(デスクトップ・ミュージック)は正直ちょっと遠い存在。いわゆるDAWというものをきっちり使いこなしたことはありませんでした。ですが、多くの人が楽しんでいるDTMの世界に少しでも足を踏み入れてみたいという思いは持っていました。
DTMでまた一歩踏み出せるかも?という期待感から、思い切って始めてみることにしました。いまはまだ恐る恐る試している段階で課金していませんし、無料でも使えていますがフリーソフトではないので、使いこなせる自信がついたらお金を支払おうと思います。


🎛 最初の壁:REAPERは多機能すぎる!

使い始めてまず感じたのは、とにかくメニューが多い! ということ。
MIDIファイルから音を再生するだけでも設定を開けばいいのか分からず、
「これをやりたいだけなのに、どこを押せば…?」と迷子になることもしばしば。

正直、初日は「設定を探しているだけで終わった…」という感じでした(笑)。

でもその分、REAPERは自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズできる懐の深いソフト
まだ全然使いこなせてはいませんが、少しずつ自分に合った形に整えていく楽しさを感じています。


💡 ChatGPTに“家庭教師”になってもらうことにしました

そこで最近、ChatGPTとGeminiに家庭教師をお願いするような感覚で勉強を進めています。
どちらのAIがおすすめか、見定めるのも目的の一つです。
ChatGPTは課金してメインで使っていますが、Geminiには無料版で使っています。もしGeminiのほうが正確なのであれば、乗り換えるかもしれません。

AIにやりたいことを伝えて、教えてもらうように頼んでいますが、なかなか正しい答えが一発で返ってこないこともしばしばです。

相談の内容は、非常に初心者レベルでして、こんな感じです:

「REAPERで再生中にポーズするにはどのキーを押せばよいか?」
「MIDIファイルを読み込んだら複数のノートが重なっていた。一つにしたいけれどどうしたら?」
「MIDIファイルの入力、編集を効率的にやるためのキーボードショートカットを教えて」

こうやって質問すると、ChatGPTもGeminiも具体的な手順を教えてくれます。が、合っていたりいなかったりです。「マニュアルを読み込んで使用法を学ぶ」よりははるかに速いかな?と思いますが..

自分専用の音楽の家庭教師という感じで期待しているのですがおすすめできるかどうか、これから判断していきます。


🎶 少しずつできるようになったこと

まだ簡単なことしかできませんが、少しずつ進歩が見えてきました。

  • REAPERの基礎の基礎が分かった。

  • VSTiをアサインして音が出るようになった。

  • MIDIファイルの再生、編集の基礎的なことができるようになった。

  • キーボードショートカットの探し方、カスタマイズのしかたがわかった。

といったところで、ジャズの練習にもすごく役立っているか、というとまだです。

🧠 AIと一緒に学ぶメリット

ChatGPTやGeminiと一緒に勉強していて感じるのは、
“調べる時間”よりも“試す時間”を増やせるということ。

普通なら「どうやってやるんだろう?」と検索して何十分もかかるところを、
AIに聞くと長くて数十秒で答えが返ってきます。

「こういう音にしたい」「この設定を試したい」と思った瞬間に動けるので、
学習のモチベーションがキープできます。


🎷 これからやってみたいこと

  • 手持ちのBand-in-a-Boxのファイルからバンドの全部の楽器のパートを編集して完成したMIDIファイルとする(BIABのお仕着せから脱却する)-これが最終目標

  • 好みのメロディラインを作成してSUNOなどの楽曲生成AIの土台を作成する

といったところです。

分からないことだらけで、AIも正しいとは限らないのですが、一人でマニュアルやヘルプファイルとにらめっこしていてはなかなか次に進まず、すぐ飽きてしまうのは必定なので、「AIと一緒に試行錯誤する」というスタンスで、なんとかモチベーションをキープしていきたいものです。


🌟 まとめ:ゆっくりでも、自分のペースで

REAPERは最初は難しいです。
でも、ChatGPTのようなAIがあれば、つまずいたところをすぐに乗り越えられる

そして何より、
「学びながら音楽を作る」
「失敗しながらも自分のペースで成長する」

その過程そのものが、とても面白いと感じています。


💬 これからREAPERやDTMを始める方へ
もし同じように「どこから手をつけたらいいか分からない」と感じているなら、
ChatGPTを“家庭教師”にしてみるのは本当におすすめです。

一緒に、少しずつ音楽とテクノロジーの世界を探っていきましょう。

2025年10月5日日曜日

メロディックマイナーとオルタードスケールと リディアン♭7スケールと裏コード

🎵 裏コードとリディアン♭7スケールの関係 ― メロディックマイナーから見た整理


知っている人は何をいまさら、なのでしょうが、ちょっと勉強してますので備忘のため。


はじめに

スケールの学習をしていると、「裏コード(トライトーン・サブスティテュート)」や「リディアン♭7スケール(Lydian dominant scale)」といった言葉に出会います。
どちらもドミナントの響きに関係するものですが、実はこの2つ――裏コードとリディアン♭7スケール――には、とても密接な関係があります。

この記事では、その構成音とスケールの共通点を整理し、
さらに「メロディックマイナースケールから導かれるモードの関係」までを確認してみます。


1. 裏コードとは?

通常、ドミナントセブンス(V7)はトニック(I)へと進行します。
しかし、V7と**トライトーン(増4度/減5度)の関係にある別のセブンスコードでも、
似たような解決感を得ることができます。これを
裏コード(♭II7)**と呼びます。

たとえば、CメジャーにおけるV7=G7の裏コードはD♭7です。


2. 構成音の比較

noteG7から見た度数D♭7から見た度数
G1♯11
A9♭13
B37
C♯(D♭)♯111
D5♭9
E13♯9
F73

こうして見ると、G7の音を並べ替えるとD♭7の構成音になることがわかります。
つまり、G7とD♭7はトライトーン(B–F)を共有しており、構成音レベルでは非常に近い存在です。


3. スケールで見るとどうなる?

G7に対して、しばしば使われるのが
G Lydian♭7スケール(=Gリディアン・ドミナントスケール)です。

これをD♭7から見ると、なんとD♭リディアン♭7スケールそのものになります。

  • D♭ Lydian♭7
    → D♭, E♭, F, G, A♭, B♭, C♭
    → D♭ Mixolydianに♯11を加えた形

このスケールには、テンションとして
♭9, ♯9, ♯11, ♭13が自然に含まれ、
「裏コードらしい」張りのある響きが得られます。


4. メロディックマイナーとの関係

実はこのスケール、
**メロディックマイナースケールのモード(派生形)**としても説明できます。

コード使用スケール元になるメロディックマイナー
G7altGオルタードスケール(7thモード)A♭メロディックマイナー
D♭7 Lydian♭7D♭リディアン♭7(4thモード)A♭メロディックマイナー

つまり、G7とその裏コードD♭7は、どちらもA♭メロディックマイナーを母体とするモードです。
違うのは「どの音から始めるか」だけ。

AMelodic Minor │ ├─ Mode 4DLydian7(裏コード) └─ Mode 7G Altered(元のV7

5. まとめ

観点内容
構成音G7とD♭7はトライトーンを共有し、転換可能
スケールD♭7のスケールはG Lydian♭7と一致
メロディックマイナーとの関係どちらもA♭メロディックマイナーのモード
実践的意義オルタードテンションを自然に含み、アウト気味のサウンドが得られる

💬 おわりに

スケールの暗記を進めるうえで、「母体となるメロディックマイナーを意識する」ことはとても有効です。
裏コードとリディアン♭7スケールの関係を理解しておくと、
即興演奏でのテンション選択がぐっとスムーズになります。

「V7と♭II7は、どちらも同じメロディックマイナーから生まれた兄弟」

――この一文を、スケール練習のキーワードとして覚えておくと良いでしょう。

イラスト作成でのChatGPTの得意・不得意を見分ける

 

ChatGPTの得意・不得意を見分ける ― 猫のイラストから見えたこと


先日、ChatGPTに「いらすとや風の猫」を描かせてみました。
すると驚くほど「いらすとや」らしさが出ていて、人間の目から見てもかなり納得できる仕上がりでした。ちなみに、本家「いらすとや」からダウンロードした「バスケットボールをするネコ」はこちら


では「ジブリ風」「ディズニー風」ではどうか?

完全ではないけれど、雰囲気は出ている。
「シュルツ風(スヌーピーの作者)」では?
ちょっと違いますね。
さらに、手塚治虫風・さざえさん風では。
手塚治虫風では、全体の輪郭はともかく、少しすました座り方をする前足、瞳の描き方、横目になっている目のようすが手塚治虫の画風を伺わせます。
一方、「サザエさん風」では、いらすとや風に寄ってしまいました。イラスト界、生成AI界における「いらすとや」さんの偉大さ、影響力が伺えます。さざえさんを凌駕しているのですから。また、ジャングル大帝はじめ動物ものを描いている手塚治虫に比べ、サザエさんの作者長谷川町子およびそのアニメ化後のキャラクターとして流布しているネコの画像は限定的であると想像できます。シュルツ風も雰囲気が出ませんでしたが、シュルツが描くのはネコではなくイヌですから。

この実験から見えてきたのは、ChatGPTが得意とする領域は、ネットにどれだけ大量に流布しているかで決まるということです。

得意・不得意のパターン

議論を整理すると、おそらくこういうことだと思います。

  1. 古い作品 × ファン多い → 得意
     例:クラシック音楽、浮世絵、夏目漱石やシェイクスピア
     (著作権が切れており、ネットに大量の資料がある)

  2. 新しい作品 × ファン多い → 中程度
     例:ジブリ、ディズニー、村上春樹
     (著作権で厳しく管理されているが、二次資料や解説が豊富)

  3. 古い作品 × ファン少ない → 弱い
     例:無名の明治作家や地方歌謡
     (著作権は切れているが、データが少なく再現度は低い)

  4. 新しい作品 × ファン少ない → ほぼ不可
     例:マイナーな現代小説、同人音楽
     (流布も少なく、AIが学習していない)


活用の指針

この分類から導ける実用的な指針はシンプルです。

  • 画風を二次創作に活かすなら「古い+ファン多い」ゾーンを狙う
     (例:漱石の英訳教材、クラシック音楽の和声分析、北斎の浮世絵解説)

  • 雰囲気だけで良いなら「新しい+ファン多い」ゾーンをうまく使う
     (例:「ジブリ風のイラスト」で子ども向け教材を作る)

  • マイナー領域は人間が一次資料を調査し、AIは補助にとどめる


まとめ

猫のイラストから始まった実験は、最終的に「ChatGPTは世界のデータ分布を映す鏡だ」という結論に行き着きました。
つまり、AIを使いこなす鍵は、どのゾーンが得意で、どのゾーンが不得意かを見極めることです。

ChatGPTを活用するとき、このマッピングを参考にしてみてください。

2025年10月4日土曜日

★DTM向きPC★デスクトップPCの各種ターミナル、アクセス大幅改善方法?

💻 デスクトップPCのI/Oパネル問題に終止符を!(?)「裏面メイン」運用と究極のカバーDIY


デスクトップPCの最大のストレスは何でしょうか?多く(?)の方が「裏側のケーブルアクセス」と答えるでしょう。特にDTMをする人にはUSBが時々動作しなかったり複数あるモニターの抜き差しもおこなったり、「裏面パネルが表だったら」と思っことはありませんか。

新しいUSBデバイスを繋ぐたびに、PC本体を動かし、ホコリまみれの裏側を覗き込み、手探りでポートを探す... この煩わしさを解消するため、私たち(私)は**「PCの裏面をデスク前面に向けて運用する」**という画期的(?)なアイデアにたどり着きました。

この記事では、この「裏面メイン」運用を実現するための、市販品とDIYによる究極の解決策を徹底解説します。

さきに白状しますと、この記事はGoogle Geminiにひとしきり相談した後、「この内容でブログ記事を書いて」とお願いしたものをコピペするものです。赤字は私の言葉です。それ以外は(私の愚痴を聞いてくれた)Geminiの言葉です。


1. 悩みの根源:PCの「裏側」に集中する問題

一般的なデスクトップPC(特にミニタワーやミドルタワー)は、以下の理由でケーブルマネジメントとアクセス性に問題を抱えています。

  1. I/Oポートの集中: マザーボードのUSB、LAN、オーディオ、グラフィックボードのDisplayPort/HDMIなど、抜き差しが多いポートも少ないポートもすべて裏面(背面)に集中しています。

  2. フロントポートの不足: ケース前面のポート(フロントI/O)は数が少なく、電源ケーブルやLANケーブルに邪魔されてアクセスしにくいのが現状です。

  3. 設置環境: PC本体をデスクの隅や床に置くと、裏側が壁に密着してしまい、物理的に手が届かなくなります。(MIDIキーボードやらオーディオインターフェースやらAG06(配信用ミキサー)やら、認識したりしなかったりすることがよくあるのでその都度抜き差しして試すこともあるし、モニターも複数つないでいる)

これらの問題を解決するため、私たちは「PCを180度回転させ、I/Oパネルを手元側に回す」というアイデアを実行したいなあと思います。


2. 究極のアイデア:「裏面メイン」運用のメリットと課題

PC本体を180度回転させ、通常は壁側に向いているI/Oパネルをデスクの前面側に向けることで、アクセス性は飛躍的に向上します。多分。

✅ メリット:アクセス性の劇的な改善

  • 抜き差しが容易に: USBメモリ、SDカードリーダー、ヘッドホンなどを、本体を動かさずに直接I/Oポートに抜き差しできます。

  • ケーブルを壁側に: 電源ケーブルやモニターケーブルなど滅多に抜かないケーブルは、I/Oパネルからデスク手前に出てきた後、PCケースの側面に沿ってデスク奥側(壁側)に回せるため、デスク上を広く使えます。

❌ 課題:美観と機能のトレードオフ

PCを回転させると、以下の新たな課題が発生します。

  1. ケーブルの露出: I/Oパネルから生える多数のケーブルの根本がデスク前面に露出するため、見た目が非常にごちゃつきます。

  2. 元フロントI/Oの奥化: 元々手前にあった電源スイッチやフロントUSBポートが壁側を向いてしまい、操作が困難になります。

この「ケーブルの露出」と「電源スイッチの奥化」を解決することが、理想のデスク環境への鍵となります。


3. 市販品検証:なぜ「帯に短し襷に長し」なのか

Geminiに相談したら、まず市販のケーブルボックスやオーガナイザーをお勧めされました。

しかし...


露出したI/Oパネルとケーブルを隠すために、市販のケーブルボックスオーガナイザーを探しても、なかなかフィットしません。

製品タイプ問題点なぜフィットしないか
一般的なケーブルボックス幅が狭すぎる、または奥行きがありすぎる。主に電源タップやルーターを収納するための設計であり、ミニタワーPCの横長のI/Oパネル(約20〜30cm)を丸ごと隠すにはサイズが合わない。
デスク下ケーブルトレーI/Oパネル自体は隠せない。ケーブルの垂れ下がりは防げるが、I/Oパネルが前面に露出している状態は変わらないため、美観の問題は解消しない。
逆レイアウトPCケース(Lian Li PC-100Bなど)特殊な製品であり、デザインや機能が現代のニーズと合わないことが多い。I/Oを前面に配置するコンセプトは理想的だが、市販品としてはニッチで主流ではありません。実際、売られていない

フロントベイに設置するパネルもおすすめされましたが、モニタ端子がついているものが探し当てられませんでした。

もっとよく探せば、あなたのニーズにマッチするものはあるかもしれません。



結論として、あなたのミニタワーPCのサイズと、**「アクセス性と美観の両立」**というニッチな要求を満たす市販品は、ほぼ存在しません。


4. 理想を実現する「DIYカバー」と「周辺機器」

Geminiに、「さがしても市販ではいいものが無い」と愚痴っていたら、こうなりました。

市販品がないなら、ご自身のPCのために専用のカバーをDIYし、周辺機器を組み合わせるのが最も確実な解決策です。

究極の目標:扉付きI/Oカバーの実現

自作PCケースで探したら、このようなYoutube動画がありましたのでGeminiに報告しました一見して非常に美しく気に入りました。ただ放熱ファンの風の流れが気になります。不安です。ファンだけに。


すると..

理想は、あなたが発見した動画のように、I/Oパネル全体を覆い隠す開閉式の扉を設けることです。これをPC本体に手を加えずに実現する手法が、「コの字型(?)カバー」の自作です。

🛠 実践的な解決策 3ステップ

ステップ1:I/Oパネル専用の「コの字型カバー」を自作する

PCのI/Oパネルの幅と高さを測り、そのサイズに合わせてカバーを自作します。

  • 材料例: ホームセンターの木製工作材、または厚手のプラ板(熱で曲がりそう)

  • 設計のポイント:

    • I/Oパネルのサイズに合わせた**長方形の箱(またはコの字型)**を作成する。

    • PCケースの金属部分に固定できるよう、底面や側面にマグネットシートを貼り付ける。

    • 熱がこもらないよう、カバーの上部や側面に**スリット(隙間)**を設けるか、通気口を開ける。

    • 抜き差しするポートが多い場合は、カバーの前面にごく小さな開口部を設ける。

ステップ2:電源スイッチを「手元」に延長する

PC本体の電源ボタンが奥に行ってしまうため、外部電源スイッチを導入します。

  • 製品例: PC用外部電源スイッチ(PC起動ボタン延長ケーブル)

  • 方法: PCケースを開け、マザーボードの電源ピン(POWER SW)に接続し、スイッチをデスクの端など手元に置くことで、本体に触れずに起動・シャットダウンができます。


ステップ3:常時使用するUSBポートをデスク上に移動する

頻繁に抜き差しするUSBやオーディオは、元々I/Oパネルでなくても、デスク上のハブを利用します。

  • 製品例: デスククランプ式USBハブモニター台型ドッキングステーション

  • 効果: I/Oパネルのポートを、LANやモニターなど「挿しっぱなし」のものだけに限定することで、カバー内部をシンプルに保てます。

これらのDIYと周辺機器の工夫を組み合わせることで、「裏面メイン」運用の最大の弱点だった美観と操作性を完全に克服できます。ぜひ、あなただけの理想のデスク環境を構築してください。

結論:今回見つけた理想形はYoutubeで見た自作ケースカバーでした。どこまでやるかはあなた次第です。

2025年9月28日日曜日

MuseScoreで作る!ジャズリードシート整形ガイド 〜Band-in-a-BoxからMusicXMLを活用して〜

 


はじめに

ジャズの現場では、リードシートがとても大切です。
メロディ・コード・リピート・Coda・エンディング……
それをスッキリ美しく仕上げるには、Band-in-a-Box(BIAB)だけでは限界があります。

そこで今回は、BIABのファイルをMusicXMLで書き出し → MuseScoreで整形する流れをまとめました。
セッションや練習用に「プロ仕様のリードシート」を作るのに役立ちます。


1. BIABからMusicXMLを書き出す

  1. BIABで曲を開く

  2. File → Save Special → Export MusicXML

  3. ファイル名をつけて保存

👉 MIDIではなく MusicXML を使うのがポイント。
コードや小節構造を正しく引き継げます。


2. MuseScoreでインポート

  1. MuseScoreを起動 → XMLを読み込む

  2. 自動生成される複数パートを整理

    • 表示 → スコアの設定(Iキー)

    • メロディ以外(ベース・ドラムなど)を削除

    • ト音譜表だけを残す


3. レイアウトを整える

  • フォーマット → 段ごとの小節

    • 「段ごとに4小節でレイアウトをロック」

  • 小節数を 4の倍数 に調整

    • 不要な小節削除/エンディング追加

👉 最後まで「1行4小節」で美しく揃います。


4. 繰り返し・Coda・エンディング

  • パレット → リピートとジャンプ から

    • 繰り返し小節線(||: :||)

    • エンディング括弧(1., 2.)

    • To Coda / Coda記号(𝄌)

  • 小節のプロパティ → Play count で繰り返し回数を指定

    • 例:コーラス終端 3回、エンディング終端 3回

👉 再生しても実際の演奏通りに動作します。


5. コードとメロディ入力

  • コード入力 → Ctrl+K

    • 例:C7(b9#11)

  • メロディ入力 → Nキーで音符モード

    • A〜Gで音名入力、Ctrl+↑/↓でオクターブ調整

  • 括弧付きコード(例:(Am7 D7))も記載可能

    • 必要に応じて「再生を無効」に設定


6. Swingとリズム

  • パレット → テンポ → Swing を冒頭に配置

  • 「8分音符Swing」を選択すると、再生がジャズノリに


7. 見た目をジャズらしく

  • フォーマット → スタイル → フォント → MuseJazz

  • フォーマット → スタイル → コード記号 → Jazz

    • サフィックス(m7, b9, #11 など)が整形される

  • フォーマット → スタイル → スコア → 最初の段のインデントを有効化 → チェックを外す

    • 1行目のインデントも削除


8. 仕上げと書き出し

  • 最後の小節に Final barline(終止線)

  • To Coda / Coda でエンディング明示

  • 完成したら

    • PDF(配布用)

    • MP3/MIDI(練習用)
      にエクスポート


まとめ

この流れをルーチン化すれば:

  • BIABの資産を活かしつつ

  • Swing対応のリードシートを即成型

  • 見た目も演奏も「ジャズらしい」譜面

が手に入ります。

REAPERと生成AI(ChatGPTとGemini)で、ジャズとDTMの勉強を始めました

最近、少しずつ REAPER という音楽制作ソフト(DAW)を触り始めました。 ジャズを演奏してきましたが、DTM(デスクトップ・ミュージック)は正直ちょっと遠い存在。いわゆるDAWというものをきっちり使いこなしたことはありませんでした。ですが、多くの人が楽しんでいるDTMの世...