2015年9月19日土曜日

カッコいいピアノトリオの分析をしたがもとの動画が消えた!-枯葉byハンクジョーンズ@宮崎1984


まずこの演奏を聞いてみよう。ハンクジョーンズの宮崎でのライブで枯葉である。枯葉はジャズを学ぶ人は必ずはじめの段階でやる曲だ。

録画は1984年とある。聴衆がともかく若い。20歳前後だろうか。

当時20歳前後とすると今は50前後である。私と同年輩である。少しサバを読んでいる。

それはさておき、そんなに難しいことはやってないように聞こえるが、やはりイカす演奏は真似できない。しかしなんとか近づくために分析してみたいと思う。

1.イントロ
2.コーラス部のオカズ、コード進行のアレンジ
3.アドリブフレーズ
4.ベースソロのバッキング
5.エンディング


テクニック的に超絶技巧ではないものの、アマチュアとは違うワザを次々に繰り出している
長くなるので今日は1,2についてだけ述べよう。

1.まずイントロである。


Gペダルである。
コードはGm, C のシンプルな繰り返しに聞こえる。
とはいえ3度・5度がオミットされていたりするので調性はあいまいである。
sus4と言ったほうがよいかもしれない。

曲がGマイナーの曲なので、弾き始めからトニックはGmと決めてかかっているからそう聞こえるのかもしれない。

ともあれGm-Cの繰り返しであると仮定して話を進めたい。

GmはGマイナースケールの一度、CはGメジャースケールのIVmajなのだ。
この曲はマイナーの雰囲気で始まるがBbmaj7, Ebmaj7と、すぐにメジャーキーの雰囲気への展開があるところが面白いのだが、イントロでもそれを反映したかったのか、Gm-Cと、モーダルインターチェンジが埋め込まれている

2.次にコーラス部である。


モーダルなアレンジはしていない。

但し、アプローチコードを入れるなどのくすぐり(オシャレ)をしている。

F7の前にGb7などである。

またアプローチコードの連続をタップリ入れている。なんと呼ぶのか知らないが、2度・5度のツー・ファイブを半音ずつ下げていくアプローチを、である。

譜面どおりだとCm7-F7-Bbmaj7-Ebmaj7.となるところにである。

ベースノートはB-E-Bb-Eb-A-G-Ab-Gと弾いている。どれがマイナーセブンスでどれがドミナントセブンスかは判然としないが、不協和音程がなければどちらでも良い。

オシャレである。こんなに何回もツー・ファイブを繰り返して解決に持っていくのには、アマチュアはもちろん、プロでもあらかじめ用意しておかなければ無理だろうが、どんな曲でも、ドミナントセブンスの前に半音上のアプローチドミナントコードを入れられるように、練習をしておきたいものだ。

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そんなわけで、楽しく、楽に、カッコよく演奏するための考え方を。
記事は順不同になってしまうので読みづらいですが、そのつど、リクエストなどを寄せていただければ幸いです。

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