2023年6月5日月曜日

左手をch8、右手をch9にする 〜ピアノパートを自動分割して見やすく整理〜

ピアノ演奏のMIDIデータを扱うとき、左手と右手の音が同じチャンネルに混ざってしまい、譜面が読みづらい!
──そんな経験はありませんか?

今回は、左手をch8、右手をch9に割り当てる方法と、
それを活かした「ピアノパート自動分割」機能の使い方をご紹介します。



🎛 MIDIチャンネルの基本設定

まず前提として、左手パートをch8、右手パートをch9にアサインしておきます。
Band-in-a-Box(BIAB)では、トラックのMIDIチャンネルを再割り当て(Re-Channel)することで、演奏データを整理できます。

🧭 BIABでのチャンネル再設定手順

  1. ピアノ演奏データを読み込みます(例:MIDIファイルをメロディーパートにインポート)。

  2. メロディーメニューから 「チャンネルタイプ」「ピアノ」 に変更します。

  3. 必要に応じて、

    • 左手パート(低音域)をch8

    • 右手パート(高音域)をch9
      にそれぞれ再チャンネル化します。

BIABのマニュアルによると、

  • 全イベントをこのチャンネルに切り替える(Re-Channel All Events to the Track Channel (Ch = xx))

  • 選択イベントをこのチャンネルに切り替える(Re-Channel Selected Events to the Track Channel (Ch = xx))
    などのコマンドを使うことで、
    選択したノートを目的のチャンネル(ここでは8や9)に再割り当てできます。
    ピアノロールウインドウでできます。



✨ ピアノパートを自動分割する

チャンネル設定が済んだら、次に「ピアノパート自動分割」を使いましょう。
この機能を有効にすると、ピアノパートを 左手/右手用に自動で分割 できます。

🪶 表示の仕組み

  • ピアノウィンドウでは

    • 左手(ch8)→ 赤色表示

    • 右手(ch9)→ 緑色表示

  • ノーテーションウィンドウでは

    • 左手パート → 低音譜表(バス譜表)

    • 右手パート → 高音譜表(トレブル譜表)

このように分かれるため、まるでピアノ譜そのもののように見やすくなります。


🧩 実際の操作例

例えば、ピアノのみのMIDIファイルをメロディーパートに開いた後、次の手順を行います:

  1. メロディーメニュー > チャンネルタイプ > ピアノ を選択

  2. メロディーパートを編集 > ユーティリティ > 左手/右手用に分ける をクリック

これで、左右の手が自動で判別され、ch8(左手)/ch9(右手) に対応した譜面表示が完成します。


🎶 こんなときに便利!

  • ピアノ譜を綺麗に清書したいとき

  • 伴奏とメロディーを分離して分析したいとき

  • 左右のバランスや動きをチェックしたいとき

自動分割機能は、演奏構造を視覚的に理解する強力なツールです。
特にMIDI打ち込みを多用する方には、作業効率が大きくアップするはずです。


💡まとめ

項目内容
左手ch8に割り当て(低音域)
右手ch9に割り当て(高音域)
自動分割機能左右のパートを見やすく分ける
表示上の特徴左手:赤、右手:緑、譜表も分離

ピアノMIDIを左右で整理すると、
演奏の構造がクリアになり、アレンジや分析の精度も格段に上がります。

BIABの「ピアノパート自動分割」を、ぜひ活用してみてください!


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