ピアノ演奏のMIDIデータを扱うとき、左手と右手の音が同じチャンネルに混ざってしまい、譜面が読みづらい!
──そんな経験はありませんか?
今回は、左手をch8、右手をch9に割り当てる方法と、
それを活かした「ピアノパート自動分割」機能の使い方をご紹介します。
🎛 MIDIチャンネルの基本設定
まず前提として、左手パートをch8、右手パートをch9にアサインしておきます。
Band-in-a-Box(BIAB)では、トラックのMIDIチャンネルを再割り当て(Re-Channel)することで、演奏データを整理できます。
🧭 BIABでのチャンネル再設定手順
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ピアノ演奏データを読み込みます(例:MIDIファイルをメロディーパートにインポート)。
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メロディーメニューから 「チャンネルタイプ」 を 「ピアノ」 に変更します。
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必要に応じて、
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左手パート(低音域)をch8
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右手パート(高音域)をch9
にそれぞれ再チャンネル化します。
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BIABのマニュアルによると、
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全イベントをこのチャンネルに切り替える(Re-Channel All Events to the Track Channel (Ch = xx))
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選択イベントをこのチャンネルに切り替える(Re-Channel Selected Events to the Track Channel (Ch = xx))
などのコマンドを使うことで、
選択したノートを目的のチャンネル(ここでは8や9)に再割り当てできます。
ピアノロールウインドウでできます。
✨ ピアノパートを自動分割する
チャンネル設定が済んだら、次に「ピアノパート自動分割」を使いましょう。
この機能を有効にすると、ピアノパートを 左手/右手用に自動で分割 できます。
🪶 表示の仕組み
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ピアノウィンドウでは
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左手(ch8)→ 赤色表示
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右手(ch9)→ 緑色表示
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ノーテーションウィンドウでは
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左手パート → 低音譜表(バス譜表)
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右手パート → 高音譜表(トレブル譜表)
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このように分かれるため、まるでピアノ譜そのもののように見やすくなります。
🧩 実際の操作例
例えば、ピアノのみのMIDIファイルをメロディーパートに開いた後、次の手順を行います:
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メロディーメニュー > チャンネルタイプ > ピアノ を選択
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メロディーパートを編集 > ユーティリティ > 左手/右手用に分ける をクリック
これで、左右の手が自動で判別され、ch8(左手)/ch9(右手) に対応した譜面表示が完成します。
🎶 こんなときに便利!
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ピアノ譜を綺麗に清書したいとき
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伴奏とメロディーを分離して分析したいとき
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左右のバランスや動きをチェックしたいとき
自動分割機能は、演奏構造を視覚的に理解する強力なツールです。
特にMIDI打ち込みを多用する方には、作業効率が大きくアップするはずです。
💡まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 左手 | ch8に割り当て(低音域) |
| 右手 | ch9に割り当て(高音域) |
| 自動分割機能 | 左右のパートを見やすく分ける |
| 表示上の特徴 | 左手:赤、右手:緑、譜表も分離 |
ピアノMIDIを左右で整理すると、
演奏の構造がクリアになり、アレンジや分析の精度も格段に上がります。



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